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  • 執筆者の写真Jiseon KANG

不眠の原因は「光刺激」かも

更新日:2021年4月25日

コロナ自粛でおうち時間が増えた分、スマホやPCを見る時間が増えたのではないでしょうか? 学生対象の当オフィス調査では不眠症状を訴える14〜28歳の7割が、就寝直前までスマホやPC画面を見続けていることが分かっています。端末の画面は小さいとはいえ強力な点光源です。夜間の室内は照明を点けていても昼間より明度はかなり低いので、薄暗い室内で長時間明るい端末画面を見つめるのは、脳に覚醒の信号を送り続けていることになります。


進化の過程においてヒトの脳は、明るくなると覚醒水準が上がり活動し、暗くなると覚醒水準が下がって睡眠に入るように適応しました。ということは夜に点光源を見つめると覚醒水準を上げる指令が目から脳へと伝わりますので、当然就寝しにくくなりますし睡眠の質も低下します。また起床した時自然光がまぶたに当たるようにすると自然に覚醒水準が上がって起きやすくなります。だから原始時代は日が昇ると目が覚めて活動し、日が落ちると睡眠に入り、神経系のサイクルと環境刺激が連動していたのですが、現代ではそれが逆になってしまう人が大勢いるわけで、当然睡眠障害に悩む人が増えます。

では睡眠障害はどうやって直せば良いでしょうか? 原始時代の生活習慣に戻すわけにはいかないので、まずは就寝時間の2時間前までに点光源を見るのをやめて就寝まで2時間かけて覚醒水準を落としましょう。そして起床時に自然光が入るようにしましょう。分厚い遮光カーテンは避け、間接光でもよいので日光がまぶたにあたるようにしてください。その光刺激が脳の覚醒水準をじわじわ上げてくれます。この習慣が半月続けば体内時計がリセットされ、自然な就寝と起床が得られるでしょう。当オフィスに睡眠障害で相談された方の多くがこの方法で自然治癒されました。



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